インタビュー京暮らWorker

掲載日:2023/11/10
No.0001

お客様から「きものが文化の入り口に連れて行ってくれる」というお言葉。

●伝統・織物 : 
京ごふく ゑり善

あるお客様から「きものが文化の入り口に連れて行ってくれる」というお言葉を頂戴したことがございます。

私自身、きものに携わる中で、脈々と続いてきた日本という国の歴史や考え方を教えてくれる文化と出会い、知れば知るほどに興味や関心がわき、その奥深さに魅了される毎日でございます。

一方で、その文化をつないでいくことの難しさも感じております。担い手の高齢化や生活様式の変化など、きものを囲む状況もこの10年で大きく変化致しました。今まで何気なく出来ていたことが、ある日突然できなくなることを数多く目にする中で、今ここにあること全てが、何事にも代えられない有難いものであることを強く実感致しております。

世界中の方が国境を越えて、交流するこれからの時代において、日本という国の独自性が今後ますます問われていくように感じております。世界に誇れる日本の文化であるきものが、これからも日本人としての誇りであれるように。そして、20年・30年と時がたっても、大切な人との、大切な瞬間に、きものを楽しむことができるように、「正商」という企業理念のもと、社員一丸となり社業に努めてまいります。

私達は、ちょっと困ったときに相談できるパートナーでありたいと心から願っております。少し難しいと感じるしきたりやTPOも、実は相手を気遣う日本人ならではの心配りから生まれたものです。分からないことや気になることは、どうかお気軽にご相談ください。

着物に袖を通し、襟を正し、帯を締めれば姿勢が伸びます。自然と狭くなる歩幅によって、普段よりも日本の豊かな自然と、感性を刺激する美しい四季の移ろいを味わうことができます。きものがもたらすちょっと贅沢な日常を、是非私達と一緒に楽しんでみませんか。